自由きままに芸術鑑賞

自由気ままに芸術鑑賞

~舞台人による、舞台人のための鑑賞記録~

映画『ヘアスプレー』の感想!偏見と黒人差別を描き切った作品

劇団四季に勤務していた時、同僚から「これ面白いよ」と貸してもらったのが映画『ヘアスプレー』。

表紙だけ見て『ハイスクール・ミュージカル』のような学園恋愛ミュージカルかなと高をくくっていたら大間違い

一度でドハマりし、今でもヘビロテする、社会風刺も満載の痛快なミュージカル映画だったのです。

※ミュージカル『ヘアスプレー』に関する解説は、こちらをご覧ください。

 

目次:

映画『ヘアスプレー』の紹介

  • オススメ度:★★★
  • ジャンル:コメディ、人種差別、恋愛、実話
  • Amazon Prime Video:プライム会員登録で観放題(2020.4.17 現在)
  • 製作:2007年

この映画で描かれているテーマは、こうです。

 

  • 外見的差別を訴える

 

時代は1960年代のアメリ

黒人差別撤廃運動が盛んに行われる中、ボルチモアには白人主義の概念が根強く残っていました。

若者に人気のダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」は白人のみの出演が許され、黒人と白人が混ざって出演することはあり得ず、黒人の出演が許されたのは週1日の「ニグロ・デー」のみ。

主人公トレイシーは、体が大きな高校生で「コーニー・コリンズ・ショー」に出ることを夢見ていましたが、あることがきっかけで番組のレギュラーに!

人に偏見を持たないトレイシーには、黒人の友達が出来、黒人音楽・ダンスにも目覚めていきます。

体もビッグ、夢もビッグな彼女は、やがて黒人差別撤廃運動にも参加。

それを知った超白人主義の「コーニー・コリンズ・ショー」プロデューサーのヴェルマは怒り心頭…。

ポップな音楽が散りばめられ、心はウキウキ・ワクワク!その一方で、物語の行く末にハラハラ・ドキドキ…

トレイシーの笑顔に癒され、勇気づけられる1作です。

 

感想

これはもう…絶対に観た方が良いです!

ミュージカル初心者の入口としても丁度良いかなと思います。

黒人差別に絞らず「太っている」という外見的偏見も取り入れているところが見どころ。

スピード感、ポップな音楽、コメディ要素のあるミュージカル映画

愛すべきボルチモアの人々に一度ハマったらヘビロテしてしまう…そんな中毒性の高いミュージカル映画です。

実在した「バディ・ディーン・ショー」を元につくられた「コーニー・コリンズ・ショー」は、史実とは真逆の展開を迎えます。

史実を元にしているとは考えられないほど自然な流れで内容をまとめ上げつつ、実は大いなる皮肉が込められていることには後から気付く…。

映画を観終え、作品を振り返る時、このコミカルな映画には奥深いメッセージが込められていると気付くはずです。