自由きままに芸術鑑賞

自由気ままに芸術鑑賞

~舞台人による、舞台人のための鑑賞記録~

映画『ショウ・ボート』を観た感想

ミュージカル『ショウ・ボート』を知っている…という方いたら、かなりの種類のミュージカルをご覧になった方でしょう。

私は『ミュージカル史』という本を読んだ時に、初めてこのミュージカルの存在を知りました。

「見世物をするボート」とは何なのか?

そんな興味本位で見始めた作品でしたが、この作品の残した爪痕はそう浅いものではありませんでした。

目次:

『ショウ・ボート』を観たきっかけ

  • オススメ度:★★★
  • ジャンル:恋愛、ヒューマンドラマ、人種差別
  • Amazon Prime Video:プライム会員登録で観放題(2020.4.30 現在)
  • 製作:1951年

 

 

ミュージカル史』を読むまで、耳にしたこともなかった『ショウ・ボート』。

このミュージカルが私の注意をひいたのは、決してその作品名だけではありませんでした。

この本の中の「はじめに」に、このように書かれていたからです。

 

ミュージカル史における主要な作品をまず知りたいという方は、4章「金字塔『ショー・ボート』から読み始めていただいても、一向にかまわない。実際、ここから現代ミュージカルは始まっているのだから。

―『ミュージカル史』(小山内伸 著、中央公論新社)(p.2)

 

この文言を読んで、実際に4章から読み始めた私でしたが、この作品は今まで私が観てきたミュージカルの中でも類をみない作品だったこと、そしてこの作品名に興味を持ったことが見始めたきっかけでした。

 

  

感想

 

予想を遥かに超えて良かったです。

前半は、正直ピンと来ない映画だな…と思っていました。

しかし、後半が実に良かった。

見終わった後の何とも言えない後味。人生を重ねれば重ねるほど、この作品の爪痕は強く残る気がしています。

 

見世物を上演する船ショーボートを中心に取り巻く、夢と希望と転落。

スターだった女優の転落や、トップ俳優への人種差別。

いち劇団員だった主人公の恋愛と結婚、交際相手の蒸発、出産、そしてスターダム…。

そういったことが不自然な様子なく、実にリアルに描かれています。

 

また、数多くの歌が登場する中で、私の中に残った曲“Ol' Man River(Old Man River)”は最高に良かったです。

ミュージカル本編には直接的に関係のない曲ですが、過酷な労働環境で働く黒人男性が歌うこの曲は、心と耳を掴んでやみません。

最新のミュージカルを追う一方で、過去の作品を観ることはそれぞれの時代を感じる上でもとても意味のあることです。

是非一度、ご覧になってください。 

 

Amazon Prime VideoYou Tubeをテレビで観たい時は、Fire TV Stickがとても便利です。

気軽に好きな映画やドラマを観たり、作業中に音楽を聴いたりできるので、是非活用してみてくださいね。